スキマ時間で公認心理師 試験対策 44
こんにちは。キノセ ジンです。
早速、スキマ時間を使って、公認心理師試験の過去問を1つ解答してみましょう。
キーワード:社会心理学、バランス理論、条件即応モデル
★今日の問題
社会心理学に関する次の記述の中から、誤っているものを一つ選びなさい。
- Heider, F. のバランス理論では、喫煙者と嫌煙家である仲の良い夫婦(PとO)とタバコ(X)の三者では、認知的に均衡がとれていると言える。
- Fiedler, F. E.の条件即応モデルでは、リーダーが今まで一緒に働いた中で最も苦手と思われる同僚や部下などを評価することによってLPC得点を算出するが、LPC得点が高い場合は対人関係型に分類される。
- Weiner, B. らは、何らかの目標を立てて遂行した行動の成功や失敗の原因帰属を「統制の所在」「安定性」「統制可能性」の3次元に基づいて分類した。
- Tajfel, H. は、些細な基準によってグループ分けされたにも関わらず、人は自分に利益がなくても、自分の所属する集団のメンバーに対して有利に働きかけることを明らかにしている。
- Taylor, S. E.は社会的スキーマとして、人、自己、役割、事象の4つのスキーマを挙げている。
解答は以下になります。
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★解答,1
1:バランス理論では、下記の図にあるように3つの符号の積(+×+×-)がマイナスであり不均衡状態である。均衡状態にするには、PまたはOがXに対する認知を変化させる必要がある。
2:Fiedler, F. E.の条件即応モデルでは、リーダーが今まで一緒に働いた中で最も苦手と思われる人を評価することによってLPC得点を算出する。
3:Weiner, B.によれば、達成動機の高い人は、成功を自己の能力や努力に帰属させ、失敗は自己の努力不足に帰属させる傾向にある。達成動機の低い人は、成功を運や課題の容易さに帰属させ、失敗を自己能力不足に帰属させる傾向にある。
4:Tajfel, H.は、社会的アイデンティティ理論を提唱し、人は自分に対する肯定的な評価を得るために、外集団と比較し、内集団を優位に位置づけようとする結果、内集団に有利に働きかける内集団びいきが生じると考えた。
5:人(パーソン・スキーマ)、自己(セルフ・スキーマ)、役割(ロール・スキーマ)、事象(イベント・スキーマ)の4つの社会的スキーマを挙げている。
解答お疲れ様でした。
また、明日もぜひ通勤などのスキマ時間で、解答してみてください。
読んでくださり、ありがとうございました!