スキマ時間で公認心理師 試験対策 74

こんにちは。キノセ ジンです。
早速、スキマ時間を使って、公認心理師試験の過去問を1つ解答してみましょう。

 

キーワード:事例問題

★今日の問題

次の事例Eを読んで、設問に答えなさい。

 

【事例E】

 3歳5ヵ月の女児Eさん。出生時からしばらくは順調に成長していたが、離乳食を開始して急性胃腸炎にかかり嘔吐・下痢をしたことを契機として、哺乳瓶に入ったミルク以外は受け付けなくなった。2歳半ごろから痩せが顕著となり、だんだんと不活発になっていった。3歳過ぎには肋骨が透けて見えるほど痩せていた。1歳になってからは健診や予防接種は受けてこなかった。Eさんがぐったりして身動きもとれなくなってきたことに危機感を感じた母親がEさんを連れて医療機関を受診し、ネグレクトの疑いで入院となった。身体的虐待の痕跡は認められなかった。

 

本事例の支援について、適切なものを一つ選びなさい。

 

  1. 母親がEさんを虐待しようとする意図は認められなかったことや、最終的に母親自らがEさんを連れて医療機関を受診したことから、児童相談所への通告は様子をみてから行う。
  2. 母親がEさんを虐待しようとする意図はなくても、児童相談所への通告はすべきであり、公認心理師が率先して行うべきである。
  3. 母親への聴き取り、子どもの発達・成長のチェックは、公認心理師が中心となって実施することを多職種連携のなかで伝える。
  4. Eさんに対する支援は、各専門職が自らの専門分野を担当しているため、その専門領域に立ち入るような発言をすることは控える。
  5. Eさんに対する不適切な関わりがあったとしても、Eさんの母親の気持ちを丁寧に聴いていき、今後の支援関係を築いていくことが大切である。

 

 解答は以下になります。

 

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★解答,5

 

1:誤り(×)。母親を虐待しようとする意図は認められなかったとしても、児童相談所への通告は義務である。

2:誤り(×)。児童相談所への通告はすべきであるが、組織として対応していくことが重要であり、公認心理師が率先して行うことは慎む。

3:誤り(×)。多職種連携の観点から、子どもの発達・成長のチェックなどの他の専門職の専門領域にふみこむような対応は望ましくない。

4:誤り(×)。Eさんを多職種の専門家が支援していくためには、他の専門家の専門領域の関わる発言が必要な場合もある。ただし、他の専門家の専門性を尊重するような態度で臨むことが重要である。

5:正しい(○)。今後の支援関係を築いていくことために、Aの母親の気持ちを丁寧に聴いていくことが大切である。

 


解答お疲れ様でした。
また、明日もぜひ通勤などのスキマ時間で、解答してみてください。

読んでくださり、ありがとうございました!