スキマ時間で公認心理師 試験対策 128
こんにちは。キノセ ジンです。
早速、スキマ時間を使って、公認心理師試験の過去問を1つ解答してみましょう。
キーワード:事例問題、スクールカウンセリング
★今日の問題
次の事例Bを読んで、設問に答えなさい。
【事例】
13歳の女子Bさん、中学1年生。入学直後から理由のはっきりしない体調不良やケガで保健室を頻繁に来室し、担任教諭やクラスメイトと打ち解けられないことを養護教諭に話していた。成績は芳しくなく、特に苦手な教科は担任教諭が担当する数学であった。担任教諭はBさんに対して教科だけでなくそれ以外の指導においても熱心ではなかった。養護教諭は、担任教諭の自尊心を傷つけることをおそれて、Bさんが担任教諭やクラスメイトと打ち解けられないことを担任教諭に伝えられずにいた。また、養護教諭はBさんの身体に時おり見られる不自然な傷も気になっており、家庭での虐待を疑っていることも含めて、今度の対応についてスクールカウンセラーに相談した。
このときのスクールカウンセラーの対応として、適切なものを一つ選びなさい。
- 養護教諭の担任教諭に対する個人的な感情に焦点をあててカウンセリングを行う。
- 養護教諭からの情報を、まずはスクールカウンセラーが担任教諭に伝え、担任教諭から管理職に伝えて判断を仰ぐ。
- 養護教諭の情報から家庭でBさんが虐待を受けていると判断し、すぐにスクールカウンセラーから児童相談所へ通告を行う。
- Bさんへの支援として、学習不振よりも、担任教諭やクラスメイトと打ち解けられないことの方が緊急の課題であると判断し、まずはクラスに解け込めるようにソーシャルスキルトレーニングを行い、その後学習支援を行う。
- Bさんが保健室に来室した際に、スクールカウンセラーへの面談を養護教諭から勧めてもらう。
解答は以下になります。
✅本ブログ読者の皆様へお知らせ
キノセジンが所属する株式会社ポルトクオーレが、第6回公認心理師試験の対策講座を開講しています!
受講生から「誰でも点が取れる!」と言われる講座はコチラ⇩
★解答,5
①:誤り(×)。本事例は、スクールカウンセラーが養護教諭から助言を求められるコンサルテーションの事例である。コンサルテーションにおいては、コンサルティ(養護教諭)の個人的な問題は扱わないのが原則である。
②:誤り(×)。養護教諭を差し置いて、スクールカウンセラーが担任教諭に情報を伝えるのは適切ではない。スクールカウンセラーは、教職員間の協力や組織的な体制を支えることが求められており、養護教諭の葛藤を受けとめつつ、話し合いの機会を設定するなどの対応が望まれる。
③:誤り(×)。Bさんの「不自然な傷」について、気づいた養護教諭が担任教諭や管理職に相談・報告し、組織として対応を検討し、必要に応じて管理職より通告を行っていくことが望ましい。
④:誤り(×)。クラスに解け込めるように支援していくことも重要ではあるが、Bさんには学習不振があり、今後の進路の問題をふまえると、後回しにしてよいものではない。
⑤:正しい(○)。養護教諭の協力を得ることで、スクールカウンセラーもBさんの支援に関わっていくことが可能になる。
解答お疲れ様でした。
また、明日もぜひ通勤などのスキマ時間で、解答してみてください。
読んでくださり、ありがとうございました!