スキマ時間で公認心理師 試験対策 129

こんにちは。キノセ ジンです。
早速、スキマ時間を使って、公認心理師試験の過去問を1つ解答してみましょう。

 

キーワード:事例問題、スクールカウンセリング

★今日の問題

 次の事例Cを読んで、設問に答えなさい。

 

【事例】

 12歳の男児Cさん、小学校6年生。クラスメイトに対して威圧的に暴力を振ったり、周囲の数名の児童をあおって授業を困難にさせており、そのような騒然としたクラスの雰囲気に登校をしぶる児童が出始めている。Cさんの保護者は、Cさんの暴力についてあまり問題を感じておらず、担任がCさんを叱責すると、保護者が強く抗議してくることが多く、対応に苦慮してきた。しかし、これまでの担任の働きかけもあって、Cさんの母親がスクールカウンセラーの面接に来談することになった。

 

このときのスクールカウンセラーの対応として、適切なものを一つ選びなさい。

 

  1. 母親自身がCさんの行動をどのように感じているのか、まずはこれまでの子育てエピソードを尋ねながらその思いを聴いていく。
  2. これまでの母親の担任への抗議や怒りの背景に、母親自身の精神的な疾患が関与していると考え、母親に投映法検査を実施する。
  3. 担任がクラス運営に苦慮していることを伝え、担任の考えや方針に従ってもらえるように説得を試みる。
  4. 担任への母親の怒りは無理もないので、母親の意見の代弁することを母親に伝える。
  5. Cさんには衝動統制の問題が考えられるため、早急な医療機関への受診を母親に提案する。

 

解答は以下になります。

 

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★解答,1

 

 

①:正しい(○)。子育ての経過を振り返りつつ、母親が子育てのなかで感じたことをスクールカウンセラーが丁寧に聴いていくことが大切である。

②:誤り(×)。担任への抗議や怒りの背景に、母親の精神的な病理が関与しているかもしれないが、同意も得ずに心理検査を実施するのは不適切である。

③:(×)スクールカウンセラーには、学校のニーズと保護者のニーズの間でバランスを保ち、両者をつなぐことが求められる。学校側の立場として、担任の考えや方針に従ってもらえるように説得するのは適切ではない。

④:(×)母親側の立場として、担任や学校に対して母親の意見を代弁することも適切ではない。

⑤:(×)Cさんには衝動統制の問題がある可能性は否定できないが、Cさんに対する十分な見立てや母親との信頼関係が構築されていない状態で、早急な医療機関への受診を母親に提案することは母親の反発をまねくおそれがある。

 


解答お疲れ様でした。
また、明日もぜひ通勤などのスキマ時間で、解答してみてください。

読んでくださり、ありがとうございました!