スキマ時間で公認心理師 試験対策 131
こんにちは。キノセ ジンです。
早速、スキマ時間を使って、公認心理師試験の過去問を1つ解答してみましょう。
キーワード:事例問題、スクールカウンセリング
★今日の問題
次の事例Eを読んで、設問に答えなさい。
【事例】
16歳女子Eさん、高校1年生。担任に伴われてスクールカウンセラーのもとを訪れた。
担任によれば、Eさんは口数が少なく、クラスでも目立たない存在である。しかし、これまで提出物が出されないことが多々ある。担任がそのことについてEさんに尋ねても、下を向いて黙っているという。担任がスクールカウンセラーへの相談を促すと、Eさんは拒むことなくついてきた。
スクールカウンセラーがEさんと話をしたところ、拒否的な態度は見られず、「はい」「いいえ」など簡単に答えられる質問には小さな声で答える。しかし、Eさんの気持ちや考えを尋ねると、黙ったままなかなか答えが返ってこない。そして、見えづらいところに、新しいリストカットの傷あとがいくつかあるようだった。スクールカウンセラーが「死にたいと思ったことがある?」とそっとEさんに尋ねると、Eさんは小さな声で「はい…」と答えた。
このときのEさんへのスクールカウンセラーの対応として、適切なものを一つ選びなさい。
- リストカットは命の危険を伴う行為であり、絶対にやめさせるべきであるという姿勢で説得する。
- もう二度とリストカットをしないように、Eさんに命の尊さを説き、やさしく教え諭す。
- リストカットを行う理由や背景にはさまざまなものがあることから、まずはそれを見立てることが重要である。
- Eさんがリストカットせざるをえない気持ちに焦点をあて、受容的に接することによりリストカットをやめさせることが必ずできる。
- Eさんの気持ちを明るくするために、スクールカウンセラーから気軽にいろいろと話しかける。
解答は以下になります。
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★解答,3
①:誤り(×)。厳しい姿勢で臨むことで、Eさんとの関係性の構築を妨げるおそれがある。
②:誤り(×)。リストカットをしている人に対して、安易に道徳的なことを説くことは、本人の気持ちに寄り添っているとはいえない。
③:正しい(○)。リストカットを行う理由や背景にはさまざまなものがあり、Eさんの場合はどのような理由から起こっているのかを見立てることが今後の支援にとって重要である。
④:誤り(×)。Eさんに受容的に接することでリストカットをやめさせることが必ずできるとは限らない。
⑤:誤り(×)。Eさんの気持ちを明るい方向へ誘導しようとするのは、スクールカウンセラーとして不適切である。リストカットをせざるをえない気持ちに寄り添うことが大切である。
解答お疲れ様でした。
また、明日もぜひ通勤などのスキマ時間で、解答してみてください。
読んでくださり、ありがとうございました!