スキマ時間で公認心理師 試験対策 135

こんにちは。キノセ ジンです。
早速、スキマ時間を使って、公認心理師試験の過去問を1つ解答してみましょう。

 

キーワード:事例問題、スクールカウンセリング

★今日の問題

次の事例Iを読んで、設問に答えなさい。

 

【事例】

8歳男児Iさん、小学校2年生。授業中に落ち着いて着席していることが困難で、学力も低くいまだに一桁の足し算やひらがなの読み書きも心許ない。Iさんの担任は今後の対応について相談をするためにスクールカウンセラーのもとを訪れた。スクールカウンセラーが担任から話を聴いていくと、担任がIさんに対して強いいら立ちを抱いている様子がうかがわれた。そのいら立ちが担任とIさんの関係をむずかしくさせ、Iさんの学習への取り組みを一層困難にさせているように思われた。

 さらに担任の話に耳を傾けていると、担任には就学前の息子がおり、保育園で落ち着きのなさをくり返し指摘されているとのことであった。「Iさんを見ていると、息子もIさんのようになってしまうのではないかという不安に駆られてしまう」と語った。

 

このときのスクールカウンセラーの対応として、適切なものを一つ選びなさい。

 

  1. Iさんには自閉症スペクトラムの可能性があり、学習の場を一定にすることが望ましいため、通級による指導は適切ではないと助言する。
  2. 学級で学習する状況では、他の児童からいじめられている可能性がある。Iさんの教育を受ける権利を守るために、今後は個別指導を中心に行うことを提案する。
  3. Iさんと自分の息子を重ねてしまうことが、教師としての仕事を難しくさせていることについて、担任が自分自身で気づくように関わる。
  4. 担任との関係がIさんの落ち着きのなさに影響を与えることもあるので、実際の様子を確かめながら担任と一緒に検討していく。
  5. 教師のメンタルヘルスへの支援もスクールカウンセラーの業務であるため、担任の子育てでのストレスについて話を聴く。

 

 

 

解答は以下になります。

 

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★解答,4

 

 

①:(×)担任からの話だけでIさんに自閉症スペクトラムの可能性があると考えるのは適切ではない。また、自閉症スペクトラムは、通級指導の対象とされている。

②:(×)個別指導を中心にすることによって、Iさんが学級での教育を受ける機会を奪ってしまうことにも留意すべきである。

③:(×)コンサルテーションは、課題の解決が中心であり、コンサルティの個人的な問題には対応しない。

④:正しい(○)。担任とIさんの関係についてその様子を確かめながら、それがIさんの行動や気持ちにどのように影響を与えているかを担任と一緒に検討することは、今後の関わり方を検討していくうえでも重要である。

⑤:誤り(×)。コンサルテーションでは、コンサルティの個人的な問題には対応しない

 


解答お疲れ様でした。
また、明日もぜひ通勤などのスキマ時間で、解答してみてください。

読んでくださり、ありがとうございました!