スキマ時間で公認心理師 試験対策 132
こんにちは。キノセ ジンです。
早速、スキマ時間を使って、公認心理師試験の過去問を1つ解答してみましょう。
キーワード:事例問題、スクールカウンセリング
★今日の問題
次の事例Fを読んで、問題55の設問に答えなさい。
【事例】
14歳女子Fさん、中学校2年生。2学期の演劇祭の後から不登校となった。母親が、演劇祭の練習で何かあったのではないかとFさんに尋ねたところ、「演技が下手だ」とクラス全体からいじめられたと語った。その後、母親はスクールカウンセラーとの面接に訪れた。
このときのスクールカウンセラーの対応として、適切なものを一つ選びなさい。
- 「クラス全体からいじめられた」という話は、Fさんの被害妄想という可能性があるため、医療機関への受診を促す。
- 母親にはいじめを放置した学校や担任に対する不信感があると考え、面接内容については学校側には伝えないことを母親と約束する。
- 家庭でのFさんの体調や行動の変化に気を配りつつ、登校刺激を積極的に行うように助言する。
- まずは、演劇の練習の際に何があったかについて、担任と連携しながらいじめの事実関係を明らかにしていく。
- 母親に対して、Fさんの発達的な問題が不登校の原因の可能性があると伝え、Fさんの生育歴について尋ねる。
解答は以下になります。
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★解答,4
①:誤り(×)。事実関係を確認せずに、Fさんの訴えを被害妄想と考えることは不適切である。
②:誤り(×)。母親の気持ちに寄り添うことは大切ではあるが、面接内容を学校側には伝えないことは集団守秘義務や連携という観点からは不適切である。
③:誤り(×)。Fさんの状態について十分な見立てを行っていないなかで、登校刺激を積極的に行うように助言することは適切ではない。
④:正しい(○)。まずは、いじめの事実関係について把握することが重要である。
⑤:誤り(×)。事例文からはFさんに発達的な問題があることが見立てられるような記述はない。また、Fさんの不登校の原因がいじめにあると考えている母親に対して、Fさんの発達的な問題が原因の可能性があると伝えることは、母親の気持ちを害し、信頼関係の構築を妨げるおそれがある。
解答お疲れ様でした。
また、明日もぜひ通勤などのスキマ時間で、解答してみてください。
読んでくださり、ありがとうございました!