【試験頻出キーワード解説】データ収集法2

こんにちは。キノセジンです。

今日は心理学でよく用いられる代表的なデータ収集方法について解説していきます。

 

★観察法

対象者を観察しデータを取得する方法です。非言語的反応や状況、行動経過を具体的に記録できるというメリットを持ちますが、対象の行動や現象の時間や場所を操作できない、観察者バイアスが働く、観察者の存在が対象に影響を与えるなどのデメリットがあります。

観察法には主に以下のような種類があります。

・自然観察法:対象者のありのままの行動を観察する方法

・参与観察法:対象者と関わりながら観察する方法

・実験観察法:観察者が対象者やその環境を意図的に操作し、その反応・行動を観察する方法。実験法にも含まれます。

 

★実験法

実験者が特定の条件を操作・設定し、データの取得を行います。因果関係を発掘しやすいというメリットがある一方で、実験条件によっては倫理的問題を含むなどのデメリットがあります。実験法には以下の種類があります。

・実験室実験:実験室などで人工的な環境を設定し実施します。操作の自由度が高く条件が統制できるため、結果の再現性が高く、因果関係を確認しやすい、法則化しやすいというメリットがある一方で、生態学的妥当性(実験室の結果を現実社会に適用可能か否か)が不確かであるというデメリットを持ちます。

・フィールド実験:現実の日常生活場面の中に実験的操作を持ち込み、それに対する反応や行動を記録する。日常場面に近いため、高い生態学的妥当性が得られる可能性がありますが、その反面、状況を統制仕切ることの難しさから多数の剰余変数が作用してくる可能性があり、明瞭な因果関係が見られない可能性があります。

 

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★おえておくポイント

観察法は文字通り目で見ること。自然・参与・実験観察法と、字義通りの意味を理解しておきましょう。

実験法のポイントは、単純に「実験室で実施する」というよりは、条件(独立変数)を操作し、その結果(従属変数)を見て、因果関係を発掘できるという点をおさえておきましょう。

 

試験ではこれらのキーワードがシャッフルされて出題されます。 

★さっそく問題を解いてみましょう

cpqe.hateblo.jp


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